@article{oai:shokei.repo.nii.ac.jp:00000249, author = {廣瀬, 愛 and ヒロセ, アイ and Hirose, Ai}, issue = {66}, journal = {尚絅学院大学紀要, Research reports of Shokei Gakuin College}, month = {Dec}, note = {本稿では、鶴屋南北作『東海道四谷怪談』映画化作品のうち、加藤泰監督『怪談 お岩の亡霊』を取り上げ、「怪談映画」としての怪奇性が、どのような映画的表現によって生み出されているかという点を考察した。南北の原典で怪奇性が最も深まるのが、お岩の「髪梳き」の場面であることを踏まえ、この映画作品に見られる同場面の映像表現について、画面(視覚)と音声(聴覚)の両面からの分析を行なった。その結果、この場面では、観客の眼差しと聴覚をお岩のものと同一化させる方法によって、観客もまたお岩の持つ深い負の情念へと引き込まれる表現が生み出されていることがわかった。こうした表現は、カメラによって作り上げられる眼差しの主体の設定、音源とその聴取点の設定という極めて映画的な方法によって生み出されており、怪異を引き起こす主体そのものに観客の感情を巻き込むという意味での怪奇性を創出していることが明らかとなった。, 3, KJ00008922519, 論文, Article}, pages = {25--38}, title = {映画「四谷怪談」考 : 加藤泰による情念の描出(2)}, year = {2013} }